テルさんは「いきなり良くなったわけじゃなくて…」
杉谷さん:その3月に向けて、課題はありますか。
森下選手:シーズン通して見て、ホームランじゃないですかね。テル(今季40HRの佐藤輝明)さんを目の前で見てたっていうのもありますけど、「これいっちゃう?」とか、「もう完璧」とかそういうのを目の当たりにしてたんで。ホームランは、流れを変えるし、ロマンがあるというか憧れるものがあるんで、自分の今の課題はそこじゃないかなと思ってます。やっぱ甲子園のあの広いところで、風もある中の40本っていうのは・・・
杉谷さん:ちょっと考えられないよね、逆風切り裂いてたもんね。
森下選手:レベルがすごいなっていうのはあったんですけど、その反面悔しいなっていうところもありました。テルさんが打って、もちろんチームとして嬉しいですけど、個人で見たら悔しいなっていう気持ちもあったんで。「もっとやれる」って思いましたし、いい“ライバル関係”かはわかんないですけど、すごく身近にいい選手がいてくれてありがたいなっていうのは感じてます。
杉谷さん:意識する存在になってるってことですね。テルのあの片手のやつとかなんなの?(笑)あの子は何を変えたの。
森下選手:多分今までやってきたことがあったんですよ。(これまでは)その完成形っていうのはまだちょっと遠かったんですよ。いきなりボンとはできないんで、テルさん自身も目指してるところがある中の途中経過が今までだったんです。多分8割9割完成の状態で、今年を迎えたんで。
杉谷さん:突然良くなったっていうよりは、継続的にやってたのを8割9割の出力になってきたってことなのかな。
森下選手:そうなんですよ。多分自分の体が覚えてきたんですよね。「こうやるんだ」っていうことにパンって気づけた。だから本当にいきなり良くなったわけじゃなくて、テルさんも自主トレでとことんやり切って、多分今のこの成績があるんで。この成績は来年も続くと思います。多分、今年だけ良いっていうのはないかなっていう。
杉谷さん:逆に森下くんはどうなの?
森下選手:自分はどっちかっていうと、テルさんの過程の部分ですよね。だから、確実にキャリアハイを残して成長はできてるし、感覚としても成長できてるなって思いますけど、目標とする部分だったり、もっとできる部分はまだ先ですね。だから後退することは、逆にないというか。
杉谷さん:毎年キャリアハイを重ねていけるような・・・
森下選手:っていう自分の想定というか、イメージはすごいはっきりできますね。
杉谷さん:超楽しみなんだけど!(笑)
森下選手:同じ練習をしようと思ってないんで。もう圧倒的に全然違う形のアプローチをしようと思ってる。本当に、打たないとつまらないんで、野球(笑)全然打てないんで、もっともっと打ちたいです。

















