ハンセン病元患者の家族が国に損害賠償などを求めた訴訟で原告団長を務めた林力さんが、今月8日、亡くなりました。101歳でした。
(2019年・林力さん)「家族を隠し続けるという苦しみをご想像ください。まさに筆舌に耐え難い苦難の人生であります」
林力さんは長崎県出身で、ハンセン病の元患者の父親が、鹿児島県鹿屋市の星塚敬愛園に収容されていました。
林さんも差別を受けましたが、小学校教員時代から関わった被差別部落問題と向き合う中で、1974年に著書で初めて父親が元患者と明かしました。
2016年、家族が国に謝罪と損害賠償を求めた訴訟で原告団長を務め、勝訴判決を勝ち取ると、国から謝罪を受けました。
家族によりますと、林さんは今月8日、福岡市の自宅で亡くなりました。101歳でした。
(林力さんの長女・古長美知子さん)「エネルギッシュで、強い優しい人だった。ハンセン病問題の歴史は、日本の社会が作り出した問題。学ぶことがたくさんあるので、過ちを繰り返さないために学ばないといけない」
葬儀はすでに執り行ったということです。














