漁師の三浦秀悦さんは2月26日に発生した大規模山林火災で被害を受けた1人です。
被害面積がおよそ3370ヘクタールと、平成以降で国内最大規模となった山林火災は、水産業の被害額が漁業倉庫や漁具の焼失などでおよそ21億円に上っています。

(三浦秀悦さん)
「タコかごも燃えたし、刺し網の網も燃えました」

山林火災により、三浦さんの自宅敷地にある倉庫兼作業場が焼失しました。
もとは漁港の近くにありましたが、東日本大震災による津波で流され、高台に建て替えたものでした。
(三浦秀悦さん)
「津波の教訓があったので、みんな海岸の方からは全部陸のこっちの高台に移して保管してありました。それで、まあがっかりしたね」
東日本大震災と大規模山林火災、二重の被災を経験した三浦さんをはじめ綾里地区の漁師たちに、再び試練が訪れます。

焦げたような黒い流木や大量の泥が漂着して、漁港を埋め尽くしていました。
これは10月31日の夜から11月1日朝にかけて降った大雨の影響です。
山林火災の発生から8か月が経過し、失った漁具を急きょ用意してタコかご漁を迎える矢先でした。














