震災直後から続く子どもたちとの「ナナメの関係」

宮城県石巻市に住む熊谷さんは、高校時代に携わっていたNPO法人の先輩から紹介され、女川向学館で働くようになりました。子どもとスタッフとの距離感に惹かれたといいます。
女川向学館スタッフ・熊谷祐輔さん:
「1番女川向学館で大事にしているのってナナメの関係と言われていて、そういえば経験していたかもと。そういうお兄さんお姉さんに僕もなりたい」
親と子、先生と生徒のようなタテの関係、友達のようなヨコの関係でもない「ナナメの関係」。
もともと女川向学館は東日本大震災が起きた14年前、仮設住宅の外で宿題をする子どもたちに学びの場を提供したいと東京の支援団体がつくりました。

宮城県涌谷町出身で震災当時小学5年生だった熊谷さんは、津波被害を免れました。被災地でつらい経験をした人たちとどう向き合うべきか考えることもあったといいます。
女川向学館スタッフ・熊谷祐輔さん:
「震災の話って自分からしたことない。結構控えている部分もあった、心の中では…」
そんな中、女川町で前をみつめる大切さを地域の人たちから学びました。

女川向学館スタッフ・熊谷祐輔さん:
「女川に来て、お子さんを亡くした方、親を亡くした子が多くて。そういう人たちが集まって女川でこうやって復興できる。すごいなといつも思っている」














