「無罪になると確信」 立花容疑者が強気のワケ
山形キャスター:
若狭弁護士は、立花容疑者が起訴される可能性は大きいと見ています。ポイントは、竹内元県議が死亡した後の兵庫県警による発言だということです。

兵庫県警 村井紀之 本部長
「竹内元県議につきましては、被疑者として任意の調べをしたこともありませんし、ましてや逮捕するという話も全くございません。全くの事実無根」(2025年1月 竹内元県議死亡後)
つまり、立花容疑者がウソを言ったことになりますが、立花容疑者は、竹内元県議の妻に刑事告訴された後、次のように発言しています。
NHK党 立花容疑者
「名誉を毀損したことについて何も争いはありません。ただ名誉毀損罪が成立するかどうかっていうのはまた違う。不起訴あるいは起訴されても無罪になると確信している」(2025年8月 刑事告訴後)
元東京地検特捜部 副部長 若狭勝 弁護士:
要するに立花容疑者は、「竹内元県議の名誉を傷つけたことは確かだが、『名誉毀損罪』という犯罪は成立しない」と主張したいのだと思います。つまり「自分は、本当に竹内元県議が取り調べを受けていて、逮捕の予定があると思い込んでいた」ということです。
本当にそうだとすると、たしかに有罪にすることが難しい面が出てきます。

井上貴博キャスター:
そうすると、立花容疑者がなぜそう思い込んだのか、誰からどういう経緯で何を聞いたのかが、重要になってきますよね。
元東京地検特捜部 副部長 若狭勝 弁護士:
そこがポイントになります。今後起訴されて裁判になる際には、どうしてそういうふうに思い込んだのか、例えば県議会議員の誰か、あるいは県警の親しい人から聞いた、などの説明をする可能性もあります。
井上キャスター:
県警の人から聞く可能性もゼロではないということですか。
元東京地検特捜部 副部長 若狭勝 弁護士:
一般論としては、そういうことを言ってくることはありえます。ただ誰なのか特定をしなければいけないと思います。
一方で警察は、「そのようなことを言う警察官はいない」と考えるでしょう。そもそも全く逮捕の予定がないのにも関わらず、嘘八百を立花容疑者に言うはずがないと思っているでしょう。
あとは立花容疑者が「県議の誰かから聞いた」と説明した場合ですが、その場合は県議1人1人に聞き取りを行い、全員が「私は伝えていません」と言えば、立花容疑者の弁解を崩せるだろうと県警は踏んでいるのだと思います。














