二代目店主の新嶋正規さんは、朝7時30分と、一般的な書店よりもかなり早い時間に店を開けます。
新嶋正規さん:
「うちは学校の入口にあるんで、朝、買い忘れた子がちょっとしたコンパスだの線引きだの消しゴムだのを」
きんぶんがオープンした1960年代。新嶋さんの父・良忠さんが始めたお店は、本だけでなくおもちゃや電化製品まで、街の人が必要とする様々なものを扱っていました。
華やかな世界から帰郷
新嶋さんが店を継いだのは28歳のころ。自動車レースのメカニックとして働き、海外のレースも経験しましたが、両親から店の後継ぎを頼まれ、地元に戻りました。そこで驚いたのは、地域の子どもとふれあう父の姿でした。
「特に中学生、思春期で問題の多い中学生と仲が良くて、親でもないのにいつも中学校に通っていた」














