新嶋さんは、地域の子どもたちが楽しめる店づくりを決心し、店舗をリニューアル。書店が生き残る道を探していた新嶋さんがたどり着いたのは、地域の子どもたちと生きるという、父の背中を通して見ていた、お店の原点でした。
「変わらない」決断
「きんぶん」は通学路に面していることもあって、新嶋の日課は、子どもたちの交通安全指導です。毎朝店の前の道路に立ち、登校する子どもたちを出迎えます。登校途中の双子に聞いてみると…
――(新嶋さんは)どんな人ですか?
「(二人同時に)優しいです」
新嶋さん:
「後でおごるから(笑)」
「ありがとうございます(また同時に)」
子どもたちが登校するこの時間、きんぶんの前はとてもにぎやかです。
――朝きんぶんの前はいつもこんな感じなの?
「そうだよ! 」「うん!朝はこんなにいっぱい! 」
地域の子どもたちを大切にすることで、地域から必要とされ続ける書店へ。お店の外にも広がりを見せ、地域全体を盛り上げる新嶋さんの活動は、SDGsの目標にもつながっています。
「地域に身近にあれば、手に取ったり見たりして、そこから本の世界に入っていく子たちも。やっぱり触れる機会がないと、その趣味さえもなくなってしまうんで」
「(本の世界と)そういうつなぐ役目でも、何かの役に立てたらな、って思うんです」
地域の子どもたちを見守り、本と居場所を届ける。新嶋さんの挑戦はこれからも続きます。(SDGsを考えるシリーズ「つなごう沖縄」2025年11月6日放送回)














