――北海道の若者にメッセージをお願いします。
三宅監督:パッと思い付いたのは「健康第一」。若い人にはあまり響かない言葉だと思うんですけど(笑)。ずっと100%の状態でいられることは絶対になくて、絶対に浮き沈みすると思うんですよ、体も気持ちも。浮いている時には「どうせいつか沈むな」と思うし、沈んでいる時には「でもどうせまた浮くよ」と思う。そことうまく付き合うっていうことが、自分が創作している時には、すごく重要な問題かと思います。

あとは、自分が10代の頃からの習慣なのは「用もないのに本屋に行く」。今仮に札幌に帰っても、紀伊國屋行った後、ジュンク堂に行くっていう謎のはしごをしたりするんですけど。売っている本は東京とか別の町でも同じなのに、出会うタイミングとかで、その前には気づかなかった本に自分が反応したり、本屋に行くとその町のことも分かったり。海外出張に行っても本屋には大抵行きます。読めないけど。リフレッシュもするし、新しいものがすごい入って、自分が入れ替わる感じがする。本屋はいいですよ。

――最後に、今の目標を教えてください。
三宅監督:ちょうど次の映画の撮影が控えているので、とにかくそれをいいものにしたいですね。あとはなんでしょう…自分の家族を含め、健康で生きること。仕事一本一本を、集中してやっていきたいと思います。

@2025『旅と日々』製作委員会
@2025『旅と日々』製作委員会

三宅唱監督の『旅と日々』は、11月7日(金)から全国の劇場で公開されています。