きょう(7日)は「立冬」、暦の上では冬の始まりです。野沢温泉村ではこの時期の風物詩、「お菜洗い」が行われています。

村の共同浴場「横落(よこち)の湯」では、朝から地元の女性が、源泉かけ流しの温泉に野沢菜を浮かべ、土や虫を洗い落としていきます。
富井聖さん:「野沢の水はすごく冷たいので、(温泉だと)手が大変じゃないということと、虫離れが温泉だといいんですね。それと柔らかくちょっとしなって扱いやすくなってきれいに洗えます。(味にも変化ある?)私はあると思いますね。味がまろやかになるのかな」
富井さんはおよそ20年前から毎年、この共同浴場で「お菜洗い」をしていますが、高齢化により、参加する人は年々、減っているそうです。

富井聖さん:「ぎゅうぎゅう詰めになって、みんなでわいわいしゃべりながらやるんですよ。それが本当に減ってきて。すごい寂しいですよね」
一方、5年前に移住し、きょう(7日)初めて参加した女性も。

上野憧子さん:「好奇心です。野沢がすごい好きなんで、野沢の一員になれた気がしてうれしいです。どんな風な野沢菜漬けになるのか思いながらやるのはすごく楽しいし、ワクワクしますね」

富井聖さん:「これが野沢温泉ならではと思います。お菜洗いだけでなく、コミュニケーションが取れるというのが、一緒に同じ仕事をしながら話をする。これがなんか意味があるんじゃないかと思っています。続けてもらいたいです」

「お菜洗い」は来週ごろまで行われ、野沢菜はそれぞれの家庭の味で漬けこんで、年明けには食べごろを迎えるということです。














