免疫力アップ術≪2≫「温める」

体が温まると血液の循環が良くなり、免疫細胞が体の隅々まで効率よくパトロールできるようになります。
温めるのは、▼首▼手首▼足首▼お腹です。

工藤孝文医師:
「首」がつく部分と、免疫細胞の6割がある「お腹まわり」を温めると、免疫力が上がってきます。腹巻やマフラー、手袋、レッグウォーマーなどを使ってください。
足の裏で発汗の調整をするので、靴下よりレッグウォーマーがおすすめです。

「温める」にはお風呂も効果的。
湯船に浸かると体に約350㎏の水圧がかかり、血流が促進されます。
▼肩まで浸かる▼温度はぬるめの38°C〜40℃▼睡眠の1時間半〜2時間前に入ることがポイントです。

さらに免疫力を高める、湯船の中で出来る簡単な体操がこちら。
≪免疫力アップ体操≫
【1】湯船に座り両膝を立てて上半身をそらす&前に丸める
【2】上半身を左右にゆっくりひねる
【3】立てた両膝を左右にゆっくり倒す

免疫力アップ術≪3≫「食べる」

血管などを通って全身を巡る免疫細胞は、約6割が腸に集まっているので、腸内環境を整えることが免疫力アップの鍵となります。
大切なのはバランスの良い食事。善玉菌・日和見菌・悪玉菌など、腸に住んでいる細菌はそれぞれエサになるものが違います。特定の細菌に偏ることなく多くの種類が存在するのが理想です。

工藤孝文医師:
よくやりがちなんですけど「ヨーグルトを毎日食べてます」だと、ヨーグルトの乳酸菌しか腸内環境に入りませんので、できればヨーグルトと納豆を食べることで、乳酸菌と納豆菌が合わさって免疫がさらに増強されますね。