根底に「無意識の思い込み」 解消するには?
井上貴博キャスター:
アンコンシャス・バイアス研究所の守屋智敬代表によると、この問題の奥には「アンコンシャス・バイアス=無意識の思い込み」が潜んでいるといいます。

女性のトイレ行列問題でいうと、設計者は「男女同じ面積でトイレを作ればいい」、利用者は「(女性のトイレの)行列は仕方ない」と、両者に無意識の思い込みがあるということです。
出水麻衣キャスター:
今回は女性にフォーカスが当たっていますが、お化粧をする男性もいるので、(男性トイレに)パウダーコーナーがあったらいいとか、双方の視点で提案する時期に入っていると感じます。
井上キャスター:
アンコンシャス・バイアスが悪いという訳ではなく、癖に気づくことがまず重要だということです。

トイレでいうと、おむつ替えスペース、授乳室は、女性用トイレのみにあることが多いですが、これも“女性の役割”という無意識の思い込みだといいます。
解消するためには、▼決めつけない・押し付けない、▼相手の表情・態度など「サイン」を見る、▼自分の“モノの見方”のクセを知ることが大事だということです。
アンコンシャスバイアス研究所の守屋代表は、「アンコンシャス・バイアスに気づくことは、多様性を認め合う社会の実現の第一歩」だとしています。
自分や周りの可能性を狭めることになってしまうのだなと感じます。
出水キャスター:
SNSなどをを見ていると、アルゴリズムによって、より強固なアンコンシャス・バイアスになってしまう可能性もありますから、反対の情報に触れてみる努力も必要かもしれません。














