“女性トイレだけに長い行列ができる問題”の改善に向けた政府の会議が、6日にスタートしました。この問題の根底に潜む、私たちの「無意識の思いこみ」について考えてみたいと思います。

「女性の方が少なく設置されている」1000か所以上のトイレを調査すると…

50代女性
「私たち空港から来たけど、20人くらい並んでいて諦めますよね」

20代女性
「映画の上映前とか上映後、すごく混むじゃないですか。それ結構困ります」

多くの女性が、一度は経験したことのある「トイレの行列」。

20代女性
「男性が並んでいるのって見たことないなと思ってるので、女性だけ並んでるなみたいな」

10月に閉幕した「大阪・関西万博」でも…

高柳キャスター
「夢洲駅のトイレです。40人から50人ほどでしょうか、かなり並んでいます」

なぜ女性用トイレだけ行列が出来てしまうのか?

全国1000か所以上のトイレを調査した行政書士の百瀬まなみさんによると…

全国1000か所以上のトイレを調査 百瀬まなみさん
「どこもかしこも圧倒的に男子トイレの数が多い。手間のかかる女性の方が、数が少なく設置されているために、イヤでも行列になるんです」

実際、トイレの利用時間については、男性は35秒、女性は105秒と女性が男性の3倍かかるという調査結果もあります。

3年ほど前、駅のトイレで行列に並んだことをきっかけに「トイレの案内板」などから便器の数を調査し始めた百瀬さん。

男性トイレは女性トイレと比べ、約1.7倍多く設置されているといいます。

全国1000か所以上のトイレを調査 百瀬まなみさん
「悪くても(男女トイレの)便器の同数、最終的には待ち時間の平準化を目指して欲しいと思っております」