沖縄に自生するヤマブドウ「リュウキュウガネブ」を、約20年前から栽培しワイン作りに取り組む男性がいます。県産ブドウにこだわり、ワインと向き合う男性の思いとはー。
恩納村真栄田でレストランと宿泊施設を営むシェフの中田浩司さん。沖縄に自生する山ブドウ「リュウキュウガネブ」を育てています。
中田さんは沖縄に自生する山ブドウがあることを知り、リュウキュウガネブを使ったワインを開発しようと2007年から栽培を始めました。

今では、栽培面積はおよそ1500坪にまで広がっていますが、安定した収穫ができるまでには苦労の連続でした。2012年8月、150キロの収穫が1か月後に迫ったときに当時、観測史上最強クラスの台風が沖縄本島を直撃しました。
▼中田浩司さん
「壊滅しました。こっちはもうだめです。1年間でフルボトル1本のワイン。ロマネコンティよりも高い」
その後、徐々に収穫量を増やして昨年から、心強いスタッフも加わりました。池原作務さんは、北海道と兵庫県で、ブドウの栽培や醸造に携わった経験があります。
▼栽培・醸造担当 池原作務さん
「(リュウキュウガネブが)今まであまり栽培されてきていないこともあって、研究資料も少ないので昔の資料を見つつ、自分で沖縄に合わせて調整しながら栽培するのが難しいところです。野生のブドウで酸味がしっかりしているので。逆に沖縄の暑くて、湿った気候だとさっぱり飲めるかなと」















