鹿児島県警は4日、県内に住む70代の女性がSNSで好意を抱いた相手から投資を持ちかけられ、およそ2800万円をだまし取られたと発表しました。

県警によりますと、被害にあったのは県内の70代女性です。

女性は今年5月下旬、Facebookで知り合った男とLINEや電話で連絡を取り合うようになり、「2人で海外に移住しよう」などと言われ、好意を抱くようになりました。

その後、男から「移住には5000万円必要なので投資に協力してほしい」と言われ、指定された口座に5回にわたって、あわせておよそ2800万円を振り込んだということです。

女性が利益分を引き出そうとしたところ、運営側から「出金には手数料が1000万円かかる」と伝えられたことから不審に思い、警察に相談し発覚しました。

県警は、女性が偽の投資サイトで現金をだましとられたとみています。

県警によりますと、こうしたSNS型の投資詐欺は今年、9月末までに202件確認されていて、被害総額は13億7000万円を超えています。

県警は、直接会ったことのない相手から投資話を持ちかけられた場合には詐欺を疑い、警察に相談するよう呼びかけています。