体を折り曲げた姿勢で埋葬
宮城県気仙沼市で見つかった「埋葬された縄文人」は、体を折り曲げた姿勢で埋葬されていました。これは「屈葬」といわれ、縄文時代の遺跡で多く確認されています。屈葬には、子宮の中の胎児に見立てて、再生を願うという説や、死者が蘇らないよう願ったという説があります。
学芸員の山崎さんは、「縄文人は、生と死が今よりも身近にあった可能性があるからこそ、命の誕生や成長、自然の再生を願うために土偶などの造形物を作り出して、“まつり”を行い、生命や自然に感謝していたのだろう」と解説します。
縄文時代や土偶についての特別展「世界遺産 縄文」は、京都文化博物館で11月末まで開催されていて、11月1日からは日本に5体しかない国宝土偶のひとつ、北海道函館市の「中空土偶」が展示されています。














