旧統一教会による被害を訴えてきた元2世信者・小川さゆりさん(仮名)が参考人として国会に出席。“信者の子どもを救済する法案も必要”と主張しました。別の元2世信者の女性は両親が1億6000万円を献金。返金を求めるよう説得しましたが…女性は「私は救済されない」と語りました。

■「被害拡大の張本人」小川さゆりさん 与党議員に苦言

旧統一教会による被害を訴え続けてきた元2世信者・小川さゆりさん(仮名)が参考人として初めて国会で証言しました。

旧統一教会 元2世信者 小川さゆりさん(仮名)
「今回の法案の最大の積み残し課題は、子どもの被害が現実的には全く救済できないということです」

小川さんは、今回の救済法案は主に献金問題を解決しようとするものであり、信者の子供を救済するための法案も必要だと訴えました。

小川さゆりさん
「子どもの被害防止・救済が、来年の国会で宗教的な児童虐待を防止する法案を与野党で協力して成立させるようにお願いしたいです」

被害を訴えることで現役信者などから攻撃を受けてきたという小川さん。それでも活動を続けてきた理由をこう話しました。

小川さゆりさん
「自分の経験を話すだけでも深く傷つき、皆が体調を崩しながらも訴え続けてきました。それは政府が本当に動いてくれるのか信じられない、被害拡大の張本人の与党側にそのような動きが見られないから、被害者がそこまでやるしかなかったという事実を忘れないでいただきたいです」

これまで自民党を中心とする多くの国会議員が教団やその関連団体のイベントに出席するなどして活動を“礼賛”する発言などを行ってきました。それら議員を「被害拡大の張本人」と断じたのです。