富士通は4区に10000m日本記録保持者の塩尻
1区間でも早い段階で前に出るのが、駅伝を優位に進める鉄則である。東日本実業団駅伝では4区に強力な選手を置くチームも多い。今年は富士通が10000m日本記録保持者の塩尻を、GMOがニューイヤー駅伝6区区間賞の嶋津を起用した。
富士通の高橋監督は「(3区で挽回して)4区を終わった時点でできるだけ前に、あわよくば一番前にいたい」と期待する。嶋津はスタミナ型の選手と思われていたが、今季5000mで13分33秒83まで記録を伸ばした。GMOの伊藤監督は「今年から村山紘太(32。10000m元日本記録保持者)がスタッフに入り、若い選手のトラックを目指した練習をサポートしています」と、チーム全体に5000mの好記録が出ている理由を説明する。
Hondaの小袖英人(27)は3年前の1区区間賞選手で、ロジスティードの藤本珠輝(24)、SUBARUの並木寧音(23)、Kaoの長谷川柊(27)らも、塩尻ほどではないが駅伝やトラックで実績がある。サンベルクスのスタッフも4区の渡邉奏太(27)を信頼する。「1区から4区までは自信があります。5、6、7区も勝負するために厳しい練習をしてきました」(田中正直総監督)と、目標の3位以内に向けて後半区間に手応えを感じている。

















