“ポストパンダ”で白浜町が目指す未来は…

 “ポストパンダ”の観光の未来について、細川教授は「ターゲットは若い世代とファミリー層」、「南紀白浜空港をいかしてインバウンド強化をすることで、アジアのファミリー層も狙える」と提言します。南紀白浜空港は現在は国際便がありませんが、かつてはソウルや台湾にチャーター便が限定的にあったことを挙げ、国際線も増やしていけばいいのではないかといいます。

 また、白浜のポテンシャルの高さをいかすために、街全体で滞在できるリゾート地=日本のワイキキを目指すべきだとも話しました。

 山下フェローは、「白浜町は大阪からの観光客が4割で、関東甲信越は1割。関東圏への情報発信をしていくことが重要」との見解を示します。また、日本人はGWや夏休みなど長期休暇に白浜に足を運ぶことが多いですが、これらの休みは外国人にはあまり関係がありません。そのため、外国人には平日・閑散期も足を運んでもらえるようにするなど、バランスよく誘致していくことも大切だと指摘しました。

 また、地域交流や自分を見つめ直すような体験を提供することで、日帰りではなく、「深く地域に関わる旅」の場にしていく、そういった旅行の提案をしていけばいいのではと山下フェローは提言しています。

 パンダ以外の魅力も多くある白浜が今後どう賑わっていくのか、注目です。