「乗っ取られた」2代目教主の証言 高額献金に疑問も
旧統一教会の被害者支援などを行ってきた弁護士に対して、新谷氏はこう話していたという。

新谷静江氏に聴き取り 渡辺博弁護士
「本来の天地正教の信者がいたにもかかわわらず、そこに、その数倍・数十倍の信者を送り込まれて乗っ取られる形になって、(新谷氏は)“不本意だった”と言っていますね。旧統一教会信者が運営を牛耳るようになって、猛烈な献金の強要と、借金をしてまで献金しろとノルマが課されて。そういう時代になっていきました。“そこはやり過ぎじゃないか”ということで反発は持ったと」
旧統一教会が信者に要求する高額献金に疑問を抱き、反発する姿勢を見せていたという新谷氏。

新谷静江氏の陳述書(2006年10月)
「文鮮明氏に何度か手紙を出し、話を聞いてもらうことを切望しましたが、その機会は一度も与えられませんでした。結果的に私は教主という立場を解任させられました」
新谷氏は、天運教から天地正教へと名称を変更したことも、宗教法人格を得たことも、旧統一教会からの「要請」だったと話していたという。
2代目教主の新谷静江氏が去った後も、天地正教の法人格は存続している。教主制度は廃止され、旧統一教会から来た人物が「代表」の座に就くようになった。
旧統一教会は名称変更や法人化の要請について、「そのような事実はない」と否定。新谷氏が“解任された”としていることも「把握していない」とした。

















