九州のツキノワグマは「絶滅」

かつて九州にもツキノワグマが生息していました。しかし、環境省のレッドリスト(2012年)では、九州地方の地域個体群は「絶滅」したとされています。

最後の確実な捕獲記録は1957年で、その後の1987年に大分県で捕獲された個体は他地域から持ち込まれたものと判明したことなどから、野生の個体群は途絶えたと考えられているのです。

山が連続していないことや標高の高い山が少ないという九州の地形も、クマの生息には適さない環境とされています。