【平】実際にジャパネットホールディングスの髙田旭人社長兼CEOも手ごたえを口にしています。

ジャパネットホールディングス・髙田旭人社長兼CEO「感覚としては、計画に近い形では来てるかなという印象です。何よりも来た方が笑顔になっているのをたくさん見られたという意味では、すごく満足をしているスタートだと思います。」

2年目は、650万人の来場を目標に掲げた髙田社長。全体の底上げをしつつも、サッカーやバスケットの試合がない平日の来場者を増やすことについて言及しました。

ジャパネットホールディングス・髙田旭人社長兼CEO「平日のスタジアムの稼働というのを考えたときには、どうしても定年されて今引退されてる方か、もしくは修学旅行生っていう感覚なんですけど、休日も増やしますけど平日も増やしたいです。平日増やすんだったらその層(高齢者)はちょっと増やしたいなと思ってます。」そのために、スタジアムシティでは完全キャッシュレスから方針転換をすると発表しました。

ジャパネットホールディングス・髙田旭人社長兼CEO「完全キャッシュレスということを掲げてスタートして1年が経ちました。とはいえですね、先ほど話したように年齢が上の方にもっと来ていただきたいなとか、ちょっとしたことだったら現金を使いたいっていう声もありまして、今切り替えを進めてます。完全キャッシュレスからスマートペイメントっていう呼び方に切り替えようと思ってるんですけど、現金は一部使えます。」

【住】手ごたえと同時に2年目に向けた課題も見えてきましたね。

【平】平日の来場者をいかに増やすかという点に対しては既に、高齢者を一つのターゲットとした戦略が始められています。スタジアムシティでは、平日の曜日毎に「〇〇デー」と銘打ったサービスを行っていますが、火曜日は「シニア感謝デー」となっています。また、私が驚いたのは「現金」を使えるようにするという方針転換です。

【住】V・ファーレン長崎がトランスコスモススタジアムで試合を行っている時から、スタジアムは完全キャッシュレスでしたので、大きな方向転換ですよね。ここへ来て、なぜ現金を使えるようにするのでしょうか。

【平】長崎スタジアムシティを運営するリージョナルクリエーション長崎の岩下社長とお話しする機会があったのですが、「キャッシュレス取引が苦手な高齢者やスマホを持っていなかったり、スマホに決済機能を入れていない子どもにスタジアムシティを楽しんでもらうためです。」とおっしゃっていました。

【平】1年を経過して、こうした大きな方針転換ができるという「柔軟性」は素晴らしいですし、状況に合わせてこれからもどんどん柔軟な対応をされていかれると思います。
一方で、「長崎の盛り上がり」という点で考えると、スタジアムシティだけでなく、街全体で経済活性化に結び付けていくことが重要です。