余命宣告を受けた患者たち

詳しい検査の結果、ステージ1の中咽頭がんと診断されたワッキーさんは、がんを専門とする病院で手術を受けることに。人生初の入院だった。病棟ではワッキーさんの入院を知った患者らが会を開いて出迎えてくれたという。

余命2年と告げられた男性。全身にがんが転移してやせ細り新薬開発に協力しているという末期がんの女性…。病棟での出会いの中で、ワッキーさんにはこんな気持ちが芽生えたという。

ワッキーさん:
「なぜ俺はがんになったんだ?がんになって、この病棟に来たんだ?何か意味があるんじゃないか?って」

「俺はお笑い芸人だ。俺はこの病棟を明るくするために来たんじゃないかっていう、何か"使命感"みたいなものが湧いてきたんです。次の日から廊下に出て、いろんな人に話しかけたりだとか、迷惑にならない程度にお笑い事をやってみたりだとか―。そしたら皆さんも喜んでくれて」