トランプ氏の頭の中は「米中会談」? 安倍元総理との“差”

井上キャスター:
密着取材をずっと続けている涌井支局長はどう感じましたか?

涌井文晶 ワシントン支局長:
原子力空母「ジョージ・ワシントン」で演説するトランプ大統領の横で、高市総理がぴょんぴょんと飛び跳ねるというような場面もあり、日米同盟の強さをアピールする、成功を演出するという部分では、成功感を強く打ち出したと見える、一連の日程だったと思います。

井上キャスター:
トランプ大統領がヨーロッパなどに行くと、反トランプデモが起きてギクシャクするような映像を見ます。日本ではそういう雰囲気がなく、ある程度歓迎ムードだったので“上機嫌”だったのかなと個人的に感じました。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
トランプ大統領からすると、特に重大な懸案もなく、「80兆円の対米投資をしっかりとやってくれ」という程度の話なので、おそらくトランプ大統領の頭の中は、30日の習近平主席との会談をどうするかということだと思います。

安倍元総理であれば、中国に対して日米でどう向き合うかという戦略的な議論もできたかもしれませんが、今回は高市総理もデビュー早々なので、そこまで踏み込んだ戦略的な話までには至っていないのが現実だと思います。

井上キャスター:
安倍元総理であれば、米中首脳会談の戦略的な部分、日本もテーブルにつくような話をしていたかもしれないということですか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
アメリカに対してアドバイスをするようなこともあったかもしれませんが、高市総理は、まだそこまでは無理だったということだと思います。