「外郭」として報道はどうだったのか…そこを問うのがメディアの役割

安倍元総理をはじめ、政治家と教団の関係をずっと追ってきた鈴木氏。今回の裁判で、山上被告に「真実を語ってほしい」と話します。

鈴木氏
「自分の報道が、例えばこういう事件に繋がったとしたら、それはやっぱり最後までちゃんと見届ける使命があるんだと思ってますね」

毛田千代丸キャスター
「鈴木さんはご自身が報じた責任を感じてらっしゃる。取らなきゃいけないと思ってらっしゃいますけど、大手メディア、我々も含めてですけど、報じなかった責任があると思うんですね。だから全く二つの責任が混在してるなと思っていて、それが多分今回の裁判で、ひとつ何か新しい報道の方向性に光が差すような形になればいいのかなと」
鈴木氏
「この裁判自体は被告人が起こした犯罪に対して国が処罰を与える。それだけでしかないものなんですけど、そこの外郭として報道はどうだったのか。政界、政治家はどうだったのかっていう検証。それはすべきなのはやっぱり我々だと思うんですよね。裁判の中でこのメディアの問題は問われる。そこを問うていくのがこの裁判の報道におけるメディアの仕事、役割だと思うので」

これまで弁護士を通じて手紙を送るなど、山上被告とのやりとりを記事や書籍にしてきた鈴木氏。28日の初公判と29日の証人尋問を傍聴するということです。

鈴木氏
「その彼という存在、事件の前、事件の後、判決の前、公判中、判決の後、どのように変化があったのかっていうことも含めて彼の人生をちゃんと今後追っていきたいなと思っています」