家族介護の難しさ 社会はどう寄り添えるか

喜入友浩キャスター:
男性は、自分と同じように苦しみ、悩んでいる人が、一歩踏みとどまるようなきっかけになればという思いで取材を受けてくれたそうです。
踏みとどまることはもちろん、そういうことも考えずに、懸命に介護に向き合っている方も大勢いると思います。
男性もその一人だったと想像しますが、孤立した中で、母親から「殺してほしい」と言われ続けた。それでも殺していい理由はないと思いますが、執行猶予が付いたというところに、介護の難しさが集約されているのではないでしょうか。

上村 彩子キャスター:
介護を受ける人へのサポートは大前提ですが、介護をする人が助けを求められる仕組みがあれば、結果は変わっていたのではないかと思います。
介護をする人が、仕事や家庭とバランスを取りながら支えることができるような、支援体制を継続的に実施することが、少子高齢化が加速する今、より一層求められています。














