■プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日、新高輪プリンスホテル)

プロ野球のドラフト会議が行われ、各球団の1位指名および抽選が全て終了した。注目のスラッガー創価大の立石正広内野手(21)は、広島、阪神、日本ハムの3球団が競合し、抽選の結果、阪神が交渉権を獲得した。

「交渉権確定」のくじを引き当てた藤川球児監督(45)は笑顔を見せると右手でガッツポーズ。「最高です。来シーズン一緒にもう1回リーグ勝ちたいんで、それからこの後も戦いますけど、タイガースに入ったつもりで、明後日から(日本シリーズを)見てもらいたいなと。一緒に頑張りましょう」とメッセージを送った。

昨年の神宮大会で15打数10安打、2本塁打を記録し、一気に注目を集めた立石。大学通算15本塁打で、2年の春には東京新大学リーグで三冠王を獲得。ベストナインは4度受賞、本塁打王・最多打点3度、首位打者を2度と数々のタイトルを獲得し、昨年から2年連続で侍ジャパン大学日本代表にも選出されている大学球界屈指のスラッガー。ドラフト会議を大学で見守った立石は「昨日からずっとドキドキしていたので、まずは安心しています」と安堵の表情を見せた。

また、大本命に名を連ねていた“高校ナンバーワン投手”群馬・健大高崎高の石垣元気(18)はロッテ、オリックスの2球団が競合し、ロッテが交渉権を獲得した。石垣は最速158㎞を誇るストレートを武器に、2年春の甲子園では全5試合に登板、センバツでは群馬勢を初の全国制覇に導いたエース右腕だ。

最速152㎞の直球にチェンジアップ、抜群の制球力を武器に社会人屈指の即戦力左腕として注目を集めた竹丸和幸(23)は巨人が単独1位指名で交渉権を獲得した。

アメリカ・スタンフォード大学2年の佐々木麟太郎(20)はソフトバンク、DeNAの2球団が競合の末、ソフトバンク・城島健司CBOが「交渉権確定」を引き当てた。佐々木は花巻東高時代に3年間で高校通算本塁打歴代1位の140本を放った大砲。現在、スタンフォード大学の2年に在籍する佐々木は、来年の7月にMLBドラフトの対象となる。23年から一部変更となったNPBのドラフトの規約では、海外の学校に在学中の選手との交渉権は、会議翌年の7月末日まで。NPBとメジャーの両方で指名される可能性も残っている。

【12球団1位指名選手】
■ヤクルト
松下歩叶(内野手・法政大)
■広島
立石正広(内野手・創価大)
➡②平川蓮外野手(仙台大) 
■中日 中西聖輝(投手・青学大)
■巨人 竹丸和幸(投手・鷺宮製作所)
■DeNA 佐々木麟太郎(内野手・スタンフォード大)
➡②小田康一郎(内野手・青学大)
■阪神 立石正広(内野手・創価大)
■ロッテ 石垣元気(投手・健大高崎高)
■西武 小島大河(捕手・明治大)
■楽天 藤原聡大(投手・花園大
■オリックス 石垣元気(投手・健大高崎高)
➡②藤川敦也(延岡学園高 
■日本ハム 立石正広(内野手・創価大)
➡②平川蓮外野手(仙台大)
➡③大川慈英(投手・明大)
■ソフトバンク 佐々木麟太郎(内野手・スタンフォード大)