■プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日、新高輪プリンスホテル)
プロ野球ドラフト会議で注目の1人、鷺宮製作所の左腕投手・竹丸和幸(23)は巨人が1位指名で交渉権を獲得した。150キロ台の速球と変化球・コントロールを兼ね備える即戦力左腕には、前日に巨人が1位指名を公表。他球団の競合はなく単独での指名となった。
指名を受け、行われた会見では短いやりとりが続いたが、「プロ野球選手としてどんな選手になりたいか?」との質問には少し考えた後、この日一番力の入った口調で「10年間一軍で活躍できる選手になりたいです」と答えた。
会見に同席した幡野一男監督(56)が「今日の竹丸はものすご~く緊張しています」と話したように、会見後の記念撮影でも竹丸の表情は固いまま。その様子も見届けた幡野監督や関係者からは「緊張しすぎだよ」「慣れてくればもっと喋ります」「これから笑顔の練習をさせなきゃ」との声があがった。
竹丸の一本釣りに成功した巨人の阿部慎之助監督は「即戦力っていう位置づけで、僕たちも見てましたんで、ドームで活躍してくれるのを、心待ちにしてます。プロに入って、いろんなことを磨いて球界を代表するピッチャーを目指してほしい」と期待する。
指名会見は緊張のまま終えた竹丸だが、終了後にエレベータ前へ記者を見送りに来た時にはそれまでの硬さが嘘のような、親しみのある笑顔を見せた。プロ1年目から阿部監督の期待するローテーション入りを果たせるか、そしてその時はどんなヒーローインタビューを行うのかにも注目だ。