「軍事政権に対抗する全ての仲間たちとともに…」軍に屈しない決意

私たちが入手した中国の軍事的な関与を示す写真には、2025年7月、マンダレーで活動する民主派部隊が、ミャンマー軍の基地から押収したとする武器が写っている。

弾頭が入っていたとされる箱には、中国最大の兵器輸出企業「NORINCO(ノリンコ)」の文字。

人権監視団体「Justice For Myanmar(ジャスティス・フォー・ミャンマー)」は、「ノリンコがミャンマー軍に武器を供給している」と指摘。私たちは「ノリンコ」に取材を申し込んだが、期限までに回答はなかった。

クーデター当初は、国際世論を気にしていた中国。だが最近では、ミャンマー軍のトップと首脳会談を重ねるなど、経済的な利益を優先して、軍事政権を支援する姿勢を鮮明化させている。

ピ・トゥ・トェイさん
「軍は自らの権力を握り続けるためであれば、国民を殺すことをためらいません。ですから、この状況から抜け出すために、軍事政権に対抗する全ての仲間たちとともに最後まで戦い続けます」

表情をこわばらせたままのピ・トゥ・トェイさんでしたが、インタビューも終わりに来て、表情を緩ませる場面がありました。

日下部キャスター
「平和だったら結婚も考える歳ですよね」
ウィン・チョウさん
「彼女はいますか?」

ピ・トゥ・トェイさん
「います」
日下部キャスター
「今回初めて笑った」

彼女とは戦場で出会いました。

笑顔を見せたのもつかの間、インタビューの後、ピ・トゥ・トェイさんは再び戦場に向かいました。