高市新内閣の茂木外務大臣は22日の就任会見で、日本維新の会が掲げる日米地位協定の抜本的な見直しについて問われ、「これまでやってきたような取り組みを積み上げることによって、あり方を不断に検討」すると述べました。

【就任会見】
――石破前総理は改定に意欲を示していたが、自民党としては改訂に消極的な印象。連立政権の日本維新の会は、抜本的見直しの考えを示している。今後、抜本的改定に取り組むのか、あるいは運用の改善に対応していくのか。

▼茂木敏充外務大臣
「石破総理が日米地位協定の改定に意欲を示されていたのは、私の記憶では総理就任前ではないか」
「日米地位協定につきましては、日本維新の会の考えも含め様々な意見があると十分承知しておりますが、政府としてこれまでやってきたような取り組みを積み上げることによって、日米地位協定のあり方を不断に検討していきたい

自民党と日本維新の会が交わした連立政権合意書では日米地位協定について触れていないことを受けて、取り組みの意思を尋ねられた茂木大臣ですが、直接の言及は避け質問をかわしました。

ただ、過去に米側と環境補足協定などを締結したことを挙げながら「これまでのような取り組みを積み上げる」と述べたことで、日米地位協定の抜本改定には消極的な姿勢が早くも垣間見えています。