■プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日、新高輪プリンスホテル)

プロ野球のドラフト会議が行われ、DeNAとソフトバンクがアメリカ・スタンフォード大学2年の佐々木麟太郎内野手(20)を1位指名した。2球団による抽選の結果、ソフトバンクが交渉権を獲得した。

1位指名選手はセ・リーグ、ヤクルトから発表され、DeNAのモニターに「佐々木麟太郎」の文字が出ると会場はざわつき、最後に12番目のソフトバンクのモニターにも佐々木の文字が出ると会場から拍手が沸き起こった。海外留学中の日本人野手がドラフトで支配下指名を受けたのは史上初。

くじを引いた城島健司CBOは「佐々木選手、日本とアメリカとどちらを選ぶかは尊重してますけども、ぜひ縁があれば、九州の豪快な野球にあなたの力が必要です。一緒にやりましょう」とメッセージを送った。王貞治球団会長(85)も後ろで笑顔をみせ「会長のプレッシャーが半端なかったんで」と安堵した表情をみせた。

花巻東高時代には3年間で高校通算本塁打歴代1位の140本を放った佐々木。高校3年時には、プロ野球志望届を提出せず、2024年秋に米スタンフォード大学に入学した。父は同校野球部の指揮を執る佐々木洋監督で、大谷翔平(31、ドジャース)や菊池雄星(34、エンゼルス)を育てた。

現在、スタンフォード大学の2年に在籍する佐々木は、来年の7月にMLBドラフトの対象に。23年から一部変更となったNPBのドラフトの規約では、海外の学校に在学中の選手との交渉権は、会議翌年の7月末日までとなっている。