九州電力が、川内原発の使用済み核燃料を一時的に保管する施設を新たに設置することを正式に決めたことが分かりました。

川内原発では使用済み核燃料を水で冷やして保管する燃料プールの貯蔵量が先月時点で、1号機が75%、2号機が80%となっています。使用済み核燃料を再処理する青森県・六ヶ所村の工場の整備が遅れている中、九州電力は、使用済み核燃料を水を使わずに冷やして保管する「乾式貯蔵施設」の設置を検討していて、今年7月には、地元・薩摩川内市の田中良二市長に施設の概要を説明していました。

関係者によりますと、22日開いた臨時取締役会で、正式に設置することを決めたということです。九州電力は24日にも、設置に必要な許可を国の原子力規制委員会に申請し、薩摩川内市と県に事前協議書を提出する見通しだということです。