「総裁選ノーサイド内閣」「やむなし内閣」という声も

▼日本の政治行政に詳しい明治大学・西川伸一教授は「総裁選ノーサイド内閣」としています。

【総裁選ノーサイド内閣】明治大学・西川教授
総裁選で争った3人を閣僚に起用
党内融和(党を割らない)を最優先か

西川教授は「初の女性首相誕生ご祝儀内閣を期待したが、女性の起用は思ったより少なかった。それだけ党内融和を優先せざるを得なかったのでは」と分析します。

▼日本の安全保障に詳しい明海大学・小谷哲男教授は「やむなし内閣」とし、「もっと保守的な政策ができる陣営を望んでいたが、自民党が一つになっている事を見せるため総裁選で争った小泉氏 ・林氏を“やむなし”で起用したのでは」ということです。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
確かに党内融和はありますが、ただ石破内閣に比べると、リベラル派と言われていた岩屋氏や村上氏のようなタイプの人はほとんどいなくなっています。林氏、金子氏くらいが旧宏池会のリベラル系の人かなと思いますので、全体としては右にシフトしたということだと思います。

この内閣はあす(22日)から早速、国会論戦に備えなくてはいけませんし、自民党単独では衆議院も参議院も少数なので、そういう対応が必要になります。

石破内閣も岸田政権もスタートのときは総選挙を経て、国民の信任を得てスタートしているわけですが、今回は自民党内だけで選んだ内閣なので、いずれ国民の信を問わなくてはいけません。解散総選挙をどこで判断して国民の信を問うかという点では、本当に崖っぷちに立たされている内閣だという実態だと思います。

井上貴博キャスター:
解散となると、いつ頃になるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
この年末というのは、なかなか難しいと思いますが、維新との関係も閣外協力という体制にとどまった中、2026年の通常国会は1月から150日間続くわけです。

おそらく物価高対策も十分なものが打てず、国民の不満もなかなか解消されないとなると、2026年の通常国会は解散含みの国会になると思います。