コメは「マーケット機能」が働かない

豊作にもかかわらず、コメの価格が高止まりしている理由として「マーケット機能が働いていない」と指摘するのは、経済政策から企業活動まで幅広く取材している磯山さんだ。
要因の1つは、農家に前払いで支払う「概算金」。
【2025年産米の概算金】※60kgあたり
▼JA全農とちぎ:コシヒカリ⇒3万1000円(前年比+1万4700円)
▼JA全農みやぎ:ひとめぼれ⇒3万1000円(前年比+1万4500円)
▼JA全農にいがた:魚沼産コシヒカリ⇒3万2500円(前年比+1万3000円)
――コメは主食だから、どうしても市場機能が直ちに機能しない面もあるのか

経済ジャーナリスト 磯山友幸さん
「“統制価格”みたいなものがずっと続いてきて、今も自由に売買していると言いながらも、農協が決めた価格がベースになるので売れないから値段がガンと下がるとはなかなかならない。良いコメは需要もそれなりにあって値段が上がっても売れると思うが、例えばブレンド米や24年のコメは値段が大きく下がるはずなのに概算金を払っていると下がらない。やはりマーケット機能が働いてないということ」
(BS-TBS『Bizスクエア』 2025年10月18日放送より)














