【改善勧告】不適切な保育に係る職員間での認識の共有の徹底

松原保育園(福岡・田川市)

不適切な保育に係る職員間での認識の共有の徹底
検証を踏まえて、職員の一人一人が、県条例で禁止されている虐待などの内容、指針で規定するこどもの人権の配慮や人格の尊重、保育所職員に求められる資質について認識し、職員間での認識の共有を徹底していくよう、研修などの計画を作成し、定期的に実施していくことが求められる。
具体的には、以下の措置を講じたことを書面で報告する必要がある。

・こどもの人権の配慮や人格の尊重、職員間での認識の共有を徹底していくよう、今回の不適切な保育の内容について詳細を明らかにした上で、各職員に自らの保育の振り返りを行わせ、書面で報告を求めるとともに、それに基づき職員間で話し合いを行い、今後の保育について職員間での認識の共有を図ること。
・職員会議において、虐待防止、こどもの人権への配慮や人格の尊重及び職員倫理について、定期的に議題として取り上げるとともに、職員一人一人が主体的に会議に参加し得るよう会議の運営方法の見直しを行うこと。
・虐待などの防止、こどもの人権への配慮及び職員倫理の醸成のための外部講師による実践的な研修などを計画し、早期に実施するとともに、今後も最低年1回、定期的に実施すること。
・2005年8月にこども家庭庁が改訂した『保育所や幼稚園等における虐待の防止及び発生時の対応等に関するガイドライン』に記載の保育士会チェックリストなどを活用すること。チェック結果は職員会議などにおいて活用し、日々の保育実践における振り返りを行うこと。
・保育所の自己評価及び保育士の自己評価の評価項目に「こどもの人権の配慮、一人一人の人格の尊重」を位置づけ、自己評価を行うこと。