2025年7月から10月にかけて、仙台市内の女性が警視庁の警察官を名乗る男から金と現金、合わせて約3億6000万円をだまし取られた特殊詐欺事件で、女性は男から「金を買うように」指示されていたことが分かりました。

この事件は、2025年7月から10月にかけて仙台市太白区に住む無職の70代女性が、警視庁の警察官を名乗る男に「あなた名義の携帯電話が犯罪に使われている」「あなたが犯罪に関わっていないか確認するため全財産を調査する」などと言われ金約18.6キロ=時価3億4800万円相当と現金約1040万円の、合わせて3億5840万円を騙しとられたものです。

その後の警察への取材で女性は、男から資産状況を聞かれた後に「金の方が調査をしやすい」などと言われ金を買うように男から指示をされていたことが分かりました。
女性は買った金や自宅にあった金を指示された通り、仙台市太白区のコインロッカーに入れたところ何者かが持ち去ったということです。

県内で発生した特殊詐欺事件の被害額としては過去最高で警察は金の価値が高騰していることを受けた犯行とみて捜査しています。