10月23日に迫った、プロ野球ドラフト会議。
この夏、甲子園での熱投で見る人に鮮烈な印象を与えた仙台育英のエース・吉川陽大(よしかわ・あきひろ)投手。感謝を胸に運命の瞬間を迎えます。

仙台育英 吉川陽大投手:
「日にちが経つにつれて緊張も出てきて(ドラフトで)選ばれるのかなと思うが、あとは待つだけなので」

この夏、感謝の気持ちを胸に大舞台で戦った仙台育英のエース・吉川陽大投手。最速147キロのストレートに、三振が取れる、切れ味のある変化球を持ち合わせたプロ注目の左腕です。
灼熱の甲子園で、優勝した沖縄尚学を相手に輝きを放った吉川投手。
試合は、延長タイブレークへ。ひとりで投げ続ける吉川の体力は限界で、投げきる力は残っていませんでした。それでも仲間は。

仙台育英・吉川陽大投手:
「もうお前しかいないから頑張ってくれと、仲間の言葉で勇気づけられて投げることができました」
そして、延長11回2アウト。吉川に打席が…。
仙台育英 吉川陽大投手:
「打力が自信が無くて、それなのに打席を回してくれた須江監督に対する感謝の思いがあって」
”仲間のために”投げ切った151球。泥だらけのエースは、涙が止まりませんでした。
仙台育英 吉川陽大投手:
「まだ仲間と試合をやりたかった思いが強いです。仲間に支えられて『1番』をもらい仲間に感謝を伝えたいです」

仙台育英 吉川陽大投手:
「甲子園に出場して仙台育英のホーム感が強くて、皆様方が応援して下さり、すごい力になりました」

大勢の人に支えられ、輝いた3年間。恩返しをする場所は、プロ野球の世界と決めました。

仙台育英 吉川陽大:
「今までいろんな方々に応援されてきたので、次は自分がしっかりと良い報告が出来るように、これからもずっといろんなことに歯を食いしばって頑張りたい」

甲子園という大舞台で、見る人に鮮烈な印象を残した吉川陽大投手。
憧れの舞台、プロ野球の世界へ、運命の日を迎えます。