縄文時代、弥生時代の遺跡の出土品の変遷から、「戦いのはじまり」について探る展示会が岩手県一戸町で行われています。

この展示会は2025年が戦後80年であることから「戦いのはじまりを知り、平和について考える機会を」と、御所野縄文博物館が企画したものです。
会場には主に一戸町を中心とした岩手県内にある縄文時代、弥生時代の遺跡から出土した発掘資料や青森県、大阪府からの参考資料などおよそ80点が並んでいます。

短剣として戦いで使うための武器だったと考えられる石槍

発掘調査による出土品の中に斧や矢尻などの道具が登場するのは、縄文時代中期ごろの遺跡からになります。

縄文時代の遺跡から発掘された青龍刀形石器(祭祀の道具として使われたと考えられる)

ただしこの時代、それらは「武器」として使われていたのではなく、主に「生活と祭祀のための道具」として使われていたのではないかと推測されます。