おととし、茨城県の日立市役所前と東海村役場に車で突っ込み、殺人未遂などの罪に問われた男の初公判が開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。

無職の益子泰被告(55)は、おととし12月、日立市役所前で開催されていたイベント会場に乗用車で突っ込み、3人に重軽傷を負わせたあと、東海村役場にも車で突っ込んだとして殺人未遂などの罪に問われています。

きょう、開かれた初公判で益子被告は「人を殺傷しようと考えたことはありません」「自動車を机に衝突させたとき意識障害を起こしました」などと述べ、起訴内容を一部否認しました。

検察側は、冒頭陳述で益子被告には「完全責任能力があった」と指摘。一方、弁護側は益子被告が「自らの意思で人をはねたわけではない」と主張しました。