島根県松江市にある中国電力島根原発2号機で、核燃料が転倒し、作業員1人が軽いけがをしました。

中国電力によりますと、20日午前9時20分頃、島根原発2号機の原子炉建物4階で、新たに搬入された核燃料の受け取り検査を行った際、核燃料2体が転倒しました。核燃料2体をクレーンで取り出すため、輸送容器を立て起こしたところ、中に入っていた2体とも床に転倒したということです。

現場では、中国電力と協力会社の合わせて16人が作業していましたが、転倒した核燃料が協力会社の男性作業員(46)の右手や右足に接触し、打撲しました。

核燃料は、長さ4.47m、縦・横13cm、重さは約258kg。転倒した2体には、転倒の影響による変形が確認されたため、使用しないということです。

核燃料の転倒による作業員の被ばく、島根原発での放射線量の変化、2号機の運転への影響はないということです。

中国電力は「今後、原因調査を行い、再発防止に努める」としています。

島根原発2号機は去年12月に再稼働し、ことし1月から営業運転を再開しています。