証言台で語った「性的暴行の実態」
今年3月。里帆さんは富山を訪れていました。父親の犯罪を証明するため証言台に立つと決めたのです。
(福山里帆さん)「緊張しています、胃も痛い。“性加害そのもの”がどんなものか、どうして簡単に訴えることができないのかというところを少しでも伝えられたらいいなと」
証人尋問の日、表情をこわばらせながら裁判所へ入った里帆さん。卑劣な性的暴行の実態を語りました。
(検察官)「最初に被害に遭った、中2の夏の出来事を教えてください」
(里帆さん)「『マッサージをしてほしい』と寝室に呼び出されました。すると覆いかぶさられ、体中を触られて、父の性器を差し出されました。『嫌だ。やめてほしい』と言いましたが、無理やりに」
(検察官)「そのあとは?」
(里帆さん)「性交されました。絶望的で、『人生が終わった』と思いました。行為が終わると、『ママに言わないように』と口止めされました」