“公明離脱後”の3連休、水面下で動いた高市総裁
実は、この維新との協議を水面下で進めてきたのは高市氏自身だという。
政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
「公明が離脱したあと、高市氏からアプローチしている」
公明党が連立離脱を決めた翌日からの3連休、高市総裁は公の場に姿を見せなかった。実はこのとき、自ら水面下で動いていたという。

政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
「10月12日、赤坂の議員宿舎で、高市総裁、次の官房長官に想定される木原稔氏、維新・藤田共同代表の協議があった。ここでほぼ土台ができたと。
そして、13日に維新・吉村代表が高市総裁の本気度を探るということで、大阪から電話をして、多分、高市総裁が熱い思いを語ったんでしょう。
14日になると、自民・梶山国対委員長と維新・遠藤国対委員長のいわゆる表の会議、自民と維新の連立工作が表面化するわけです」
維新との選挙協力は? 自民“全敗”の大阪からは戸惑いの声
自民と維新が急接近する一方、党内は揺れている。

大阪では2024年の衆院選で、維新が19ある選挙区で全勝。一方の自民党は、15の選挙区で候補者を立てたが、全員落選した。
自民大阪府連 松川るい 会長代行
「大阪はご承知の通り、維新の本拠地。また、公明党との協力が深くあったところ。他の県にはない特殊な事情もある」
2025年の参院選でも、自民は27年ぶりに大阪選挙区で議席を失った。
このとき落選した柳本顕氏。いつ選挙となってもいいように支援者回りなどを続けている。懸念しているのは維新と連立した場合の選挙協力の行方だ。

大阪選挙区で落選 自民党 柳本顕氏
「選挙協力については基本的にはしない考えなんじゃないかなと勝手に思ってる。いろんな意見がある。自民党支持層の方からも厳しいご意見などいただいている。この間のいろんな経過を考えると、戸惑いという思いがある」