26年続いた連立政権から公明が離脱し、自民と維新が急接近しています。連立解消の原因となったのは「政治とカネ」の問題です。自公の選挙協力の現場に大きな影を落として来たこの問題は、今後どうなるのでしょうか?

自民・維新が急接近 求められる「クリーンな政治」

15日に行われた自民党と日本維新の会のトップ会談。この日を境に新たな連立政権と、「高市総理大臣」の誕生が一気に現実味を帯びている。

村瀬健介キャスター(16日)
「今まさに大きく動き、政局の台風の目となっている日本維新の会の街頭演説。雨の中でも、たくさんの人が足を止めて演説に聞き入っています」

日本維新の会 藤田文武 共同代表
「自民党の作り上げた腐った政治を変え、そして皆さんの生活を良くする」

維新が連立入りした場合、何が求められるのか。

街頭演説会場にいた男性
「みなさんが求めているのはクリーンな政治だと思う。結党の精神を思い出してほしい。譲れない」

街頭演説会場にいた女性
「裏金議員をもう一度クリーンにしてもらう。(裏金問題は)終わったことだからということで、だいたい復職してるじゃないですか」

――政治とカネの問題で 「自民党に妥協しないでほしい」という声もあったが?

日本維新の会 藤田文武 共同代表
「その声は多くいただいてますし、議員の中にもそういう声が多かった。それを受けて、どこまでやれるか、自民党と誠心誠意やりたいと思います」

21日に実施されることが決まった総理大臣指名選挙。

自民党 高市早苗 総裁(14日)
「『自民党の総裁になったけど総理になれないかもしれない女』と言われている、かわいそうな高市早苗でございます」

高市総裁は連立をめざし、維新の幹部と連日協議。維新が求めている「企業・団体献金の廃止」や、「議員定数の削減」などを受け入れられるかが焦点だ。