大阪の入管施設で収容者17人が6人部屋に24時間以上閉じ込められたのは不当と元収容者らが訴えた控訴審判決で、大阪高裁は控訴を棄却しました。

 2018年、大阪市住之江区の入管施設で6人部屋に集まっていた収容者17人が部屋に戻るよう指示されましたが、拒んだことから、24時間以上閉じ込められました。

 この間に大阪府北部を震源とする地震が発生し、ナイジェリア出身の男性らは「不当な扱いにより屈辱感を受けた」などとして、国に対し約230万円の賠償を求めて提訴。一審の大阪地裁は訴えを退け、男性らが控訴していました。

 二審の大阪高裁は17日「更なる危険の発生を避けるためで違法であるといえない」として男性らの訴えを棄却しました。