家族の愛情で治ると思い…
青木被告が大学時代に発症したとされる「妄想」。「ぼっち」「きもい」と聞こえることや、部屋に盗聴器や隠しカメラなどが仕掛けられているといった発言を受け、なぜ両親は病院に連れて行かなかったのだろうか。青木被告の父親は証人尋問で次のように述べた。
弁護人:大学3年の7月、政憲さんの様子は?
父親:3か月ぶりぐらいに会って、げっそり痩せていて顔面蒼白で覇気のない様子。妻と顔を見合わせてびっくりしました。
弁護人:なぜ病院に連れて行かなかった?
父親:息子は、自分は大丈夫だからと。統合失調症も家族といることによって、元気を取り戻せるだろうと。家族の愛情で治ると思い、病院に行きませんでした。














