維新・国民の発言に見える“本気度” 過半数確保に向けた最後の駆け引き
そんな石破総理“最後の置き土産”も終え、来週火曜には臨時国会召集、そして総理指名選挙が控えている。

総理指名選挙は、
・1回目の投票では過半数が必要だが決選投票は多数決で決まる
・衆参で結果が分かれた場合は衆議院が優先される
ため、重要になってくるのは衆議院での多数派工作だ。
当初は自民党と立憲民主党がそれぞれ国民民主党に接近する動きを見せていた。
高市総裁は就任翌日に玉木代表と会談し、一方の立憲民主党は、総理指名選挙で玉木代表に投票することも容認する姿勢を示していた。
しかし、自民・高市総裁が国民・維新それぞれと党首会談を行った15日、その流れが大きく動いた。自民と維新が急接近したのだ。
その理由は国民・維新両党の会談後の発言に見られる。

両党党首は共通して
・自民と基本政策に大きな違いがないことを確認した
・それぞれの党が掲げる政策実現を求めた
と発言したが、大きく違ったのは「政策が一致したときの対応」だ。
玉木代表は「信頼関係、連携強化」と留める一方、吉村代表は政策合意すれば総理指名選挙で高市氏の名前を書くと明言。
目的地を明確に設定したことで、自民が維新と協議を本格的に開始することになったのだ。
衆議院では自民196議席、維新35議席で計231議席となり、過半数(233議席)まであと2議席に迫る。政治部・川瀬デスクによれば、自民党は「有志・改革の会」や「参政党」への接触も進めており、「あと2議席というところまで来たら、あとはもう個別交渉などで過半数に達することができる」という。