高電圧のバッテリーを搭載する電気自動車が事故を起こした際に初期対応にあたる消防職員向けの講習会が開かれました。
高電圧のバッテリーを搭載した車両が増加するなか、事故対応で感電しないよう、消防職員は車の特性に関する知識を習得することが課題となっています。那覇市消防本部で開かれた講習会には、市内の消防職員約90人が参加しました。講師を務めた自動車整備士は、電気自動車のバッテリー搭載位置や、水素自動車の注意点を伝えました。
▼自動車整備士
「一刻を争う状況ではどうしたらよいか分からないと思う。その時は、ここにあるヒューズを全部抜いてください」

講習会では、実際の電気自動車を使って電源回路を遮断する手順や、プラグの位置について学びました。
▼参加した消防職員
「サービスプラグの場所だったり、バッテリー抜く順番だったり、ヒューズの抜き方を学べて大変勉強になりました」
「緊急的にどのような事ができるのか色々教わることができた。今回教わったことを日ごろの訓練に取り入れて現場活動に生かしていきたい」
▼講習会を企画した西消防署・安田耕平さん
「出動の際、事故車両はハイブリット車か、電気自動車かと、通報者から聴取するようにお願いしています。そういった時の対策としては、今回のような勉強会、非常に有効だったと思います」
日ごろの疑問点を少しでも解消しようと、参加者は熱心に質問を重ねていました。