合併症リスク──脳卒中は3.5倍、心不全は4.3倍

広島ハートセンター循環器内科医中村真幸医師
「睡眠時無呼吸症候群だから必ず病気になるというわけではありません。ただし、治療を受けていない場合、脳卒中や心不全など、さまざまな疾患のリスクが高まることが分かっています」
研究では、睡眠時無呼吸症候群を放置した場合
・脳卒中のリスクは約3.5倍
・心不全のリスクは約4.3倍
に上昇することが報告されています。
*1出典:BenjafieldAV,etal:Estimationoftheglobalprevalenceandburdenofobstructivesleepapnoea:aliterature-basedanalysis.LancetRespirMed7:687―698,2019.

さらに、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の発症リスクも増加。夜の酸欠状態が、全身の血管や代謝機能にダメージを与えているのです。
「寝ている間に全力疾走しているようなもの。体に悪い影響が出ないわけがありません」














