例年より早く流行期入りしたインフルエンザの患者数は前の週の1.9倍に増加しました。更なる拡大に備えて早めのワクチン接種を検討する必要がありそうです。

大分市内の小児科では例年より早く9月の下旬からインフルエンザの患者が確認されているといいます。

(あんどう小児科・安藤昭和院長)「割と普通の風邪みたいな感じでケロッとしていて検査したら陽性だったみたいな子もいます。通常の流行のパターンに比べると2か月くらい早いのではないかと思う」

県によりますと10月12日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者数は1医療機関あたり2.72人で前の週の1.88倍に拡大しています。保健所別では佐伯市の南部が7.8人と最も多く、日田玖珠など西部が6.8人、大分市が4.53人と流行がみられます。

流行の前倒しを受けて、あんどう小児科ではワクチン接種をする人が増えてきているといいます。これまでの注射タイプに加え、昨シーズンから小児用として鼻に噴霧する生ワクチンも認可されています。

ワクチン接種後効果が出るのに2週間。効果のピークは2か月後とされているだけに例年以上に早めの接種を検討する必要がありそうです。

(安藤昭和院長)「早めに多くの方が受けて集団免疫がつくと全体の流行が小さく収まるということも期待できるので、接種スケジュールを考える必要があると思う」

県教育委員会によりますと、15日現在で大分市の中学校と高校それぞれ1校と、日田市の中学校1校で学級閉鎖が報告されています。