多党化時代の政権運営 「新たな枠組みの構想が必要」

TBS政治部長 岩田夏弥:
国民民主党は、2024年の衆議院選挙で7議席から28議席と4倍に議席数を拡大しました。今回の参議院選挙でも、改選4議席が17議席というように大きく議席を増やしました。

次の衆議院選挙でさらに議席を増やし、大きな塊となって、そのタイミングで自分が総理大臣になるというような未来を描いているのでしょうか。

国民民主党 玉木代表:
今回は立憲民主党さんから、「有力候補だ」ということで挙げられて、交渉のテーブルに乗ることになったので、今回は今回としてしっかり判断していこうと思います。立憲民主党さんにも思いがあると思うので、真摯に向き合ってどこまで我々として基本政策の一致ができるか、そこをまずしっかり話し合いたいと思います。

【各党の議席数】
・自民党:196議席
・立憲民主党:148議席
・日本維新の会:35議席
・国民民主党:27議席
・公明党:24議席
・その他:35議席

衆議院過半数:233議席

藤森キャスター:
今の議席数で衆議院を考えると、野党で連携して政権を取るには、立憲民主党の大きな塊の中に入り、組んでいかなきゃいけない…。かつて袂を分かった仲間たちとやっていく不安のようなものはありますか。

国民民主党 玉木代表:
維新と国民を足しても過半数に足りないので、新たな少数与党を作るということなんです。

仮にこれができて首班指名で取ったとしても、過半数を維持して法律を通したり、予算をすすめるためには、もう一つどうするんだと。その隙間を埋める政権の枠組みの構想が必要だと思いますが、それが幹事長会談でも示されませんでした。

榛葉幹事長から安住幹事長に対して、「そもそもどういう枠組みであるのか」。衆議院に比べて参議院はもっと厳しい状況にあるので、過半数をどういった政党の協力を得て、維持していくのか、運営していくのか。ここの政権構想を併せて示してもらいたいと申し上げていますので、15日に答えが来ると期待しています。

藤森キャスター:
そこまでがっちり固めないといけないということですね。

国民民主党 玉木代表:
よく考えないと国民の皆さんに迷惑をかけますし、単にポストが欲しいというわけではなくて、国家・国民をどう守っていくのか。そのために最低限、考えるべきことは考えていきたいということです。

小説家 真山さん:
結果的に見ると、どっちも過半数を超えられないわけです。自民党だとしても過半数を超えられないのは事実です。連立になったときに過半数を超えられないからやらないのではなく、超えられないんだったら、自分たちが違う政治をやることで国民の信を求めるという選択肢もありますよね。そういうチャレンジはないんですか。

国民民主党 玉木代表:
それもあり得ると思います。民意ってすごいと思いますが、どっちに行っても足りないという、この数の配分をまさに国民が選んでいるんです。

どこも過半数を取れない中で、多党化した時代の政治運用をどのようにやっていくのかというのは、新しいルールと作法が必要で、そこに建設的に与党も野党も知恵を出していかなければいけないなと思います。