愛知県あま市の会社が製造した「大根おろし」を食べた259人が、吐き気などの症状を訴え、保健所がこの会社を営業禁止処分にしました。
処分を受けたのは、愛知県あま市の原材料加工会社「アトラス」です。愛知県によりますと、先月24日から先月29日にかけて愛知県と岐阜県内の飲食店で「アトラス」が製造した大根おろしが入った料理を食べた、10歳未満~60歳以上の男女259人が吐き気や下痢などの症状を訴えました。

愛知県などの調査でこのうち113人の便からノロウイルスが検出され、愛知県はこの大根おろしを原因とする食中毒と断定しました。
この大根おろしは愛知、岐阜、三重、静岡、滋賀の5県の飲食店に出荷され、一般の消費者には販売されていません。また、賞味期限が短いことからすでに食べられたか、廃棄されたものとして回収は行われませんでした。
管轄する愛知県の津島保健所は、10日付で「アトラス」を営業禁止処分としましたが、再発防止策がとられたため、11日に処分を解除しています。